カンザスシティー地区連銀のエスター・ジョージ総裁は15日、インタビューに応じ、雇用市場の過熱によってインフレが経済に定着する危険性があり、米連邦準備制度理事会(FRB)がリセッション(景気後退)を避けつつ物価を引き下げることはますます困難になるとの見方を示した。同氏は「労働市場は極めて逼迫(ひっぱく)しており、どうすれば経済の相当な減速を避けつつインフレを引き下げられるのか分からない。そこに至るには経済の縮小すらも必要かもしれない」と述べた。また、景気減速を回避してインフレを引き下げる方法があれば望ましいが「40年に及ぶFRBでの在職期間において、このような引き締めによって痛みを伴わない結果になったことはない」と語った。ジョージ氏は来年1月で退任する。