声がこもる人の特徴として、「声を出すときに鼻にかかりすぎている」という傾向があります。でも、安心してください。たった一つのことを注意するだけで、びっくりするぐらい、聞き取りやすい声が出ます。
250社超の研修実績、3万人が受けた声のビジネス研修を1冊にまとめた『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』より、「1分間声トレ」を動画付きで紹介します。(初出:2016年3月7日)

鼻づまり声でも、鼻にかからない驚異の発声方法【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

声の悩みはこれで解決!

「よく聞き返される」
「滑舌が悪い」
「声がこもりがち」

 そんな悩みを持つ人はたくさんいます。

 特にアレルギー性の鼻炎や花粉症の方は、鼻づまり声とも相まって、聞き取りにくい声になりがちです。

 声がこもる人の特徴として、「声を出すときに鼻にかかりすぎている」という傾向があります。

 どういうことか、テストしてみましょう。

 指で鼻をつまんで「あいうえお」と言ってみてください。

 このとき、鼻が響いていなかったら、それは正しく発声ができている証拠です。ご安心ください。

 反対に、鼻が響いているのを指先に感じたら、発声が鼻にかかりすぎているということ。正しい発声ができていません。

 正しく発声できていない人が鼻づまりになってしまったら大変です。

 鼻にかからない声を出すためのポイントは、口からたくさん息を吐くこと。

 人にもよりますが、いつもより強く、瞬発力をつけた息を出すと声がクリアになります。

(1)まず鼻をつまむ。
(2)そして腹式呼吸を意識して、口から思いっきり息を吐きながら、「あいうえお」と声に出す。
(3)鼻から指を外し、その発声方法のまま「こんにちは」と言う。

 何回かやるうちに、鼻にかからない発声方法をつかめるはずです。

 いかがですか? この一連の流れを5秒でやります。

 自分でもわかるほど、通りやすい、いい声が出たのではないでしょうか。

 鼻炎や花粉症、風邪で鼻が詰まっているときは、まずは耳鼻咽喉科に行くことが大切ですが、それでも鼻づまりはなかなか解消しないもの。

 でもこの発声方法を使えば、鼻が詰まっているときでも聞き取りやすい声を出すことができます。