株式投資で資産2億5000万円を築いている現役サラリーマン投資家の愛鷹氏。2008年から株式投資をはじめ、これまで通算66もの銘柄で10倍株(テンバガー)を達成。“テンバガー・ハンター”の異名をとる。2021年は9年連続テンバガー達成。会社員として働きながらテンバガーを連発する【愛鷹式】超分散投資術を徹底解説した初の単著『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)から、一部を抜粋・編集し、一度買ったら決算を都度確認するだけでほとんど売らない、
プラットフォーマーに注目!
【前回】からの続き 最後にとり上げるのは、プラットフォーマーです。プラットフォーマーとはもともとIT用語で、インターネット上でサービスの提供者と利用者を結びつける基盤(プラットフォーム)となるサービスやシステムを提供・運営する事業者のことです。
アメリカの超巨大IT企業である3A2M(グーグルの持ち株会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、アップル、旧フェイスブックのメタ、マイクロソフト)も、広い意味ではプラットフォーマーです。
プラットフォーマーは、IT業界を中心に、さまざまな業種に存在します。特定のビジネス分野で高いシェアと不動の地位を獲得して、その業界で主導的な立場が果たせるようになれば、プラットフォーマーとして業績も株価も成長が望めます。
10倍株も十分に狙える新しいプラットフォーマー
たとえば、衣料品ECを運営して出店ブランドから委託販売手数料を得るビジネスモデルをつくり上げたZOZO(3092)、フリマアプリ国内首位のメルカリ(4385)、個人向け家計簿アプリと法人向けの会計・人事クラウドを手がけるマネーフォワード(3994)、オフィス向け・個人向けのECを展開しているアスクル(2678)、そして個人投資家がお世話になっている「MINKABU」「株探」などの投資家向け情報サイトを運営するミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)といった銘柄もプラットフォーマーであり、市場から高い評価を得ています。
2017年の上場時に1株2000円前後だったマネーフォワードの株価は、その5倍の1万円を超えたこともあります。また、2019年の上場時に1株1000円前後だったミンカブ・ジ・インフォノイドの株価は、その5倍近くの4900円台まで上がったこともあります。
一般の消費者にはあまり縁のない分野でも、新しいプラットフォーマーが続々と誕生しています。次に私が保有している10倍株の中からリストアップしてみました。いずれも割安値はいえない水準まで株価は上昇していますが、新しい分野でプラットフォーマーとしてトップ企業となり得る企業をいち早く発掘できたら、10倍株も十分に狙えます。
たとえば、2016年の上場時に1株1000円前後だったラクス(3923)は2017年に1株266円で購入し、3年で10倍株になりました。
※本稿は『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。