北朝鮮の67発“ミサイル乱射”と娘の写真公開、「金王朝」で何が起きているのか韓国でミサイル発射を視察した金正恩総書記と娘の姿を報じるテレビ Photo:SOPA Images/gettyimages

北朝鮮、今度は新型ICBM発射
7回目の核実験実施も近い?

 北朝鮮は11月18日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲17」を発射した。

 防衛省によれば、飛行距離は約1000キロ、最高高度6100キロに達した。通常の角度で発射した場合、米国全土を射程に収める1万5000キロに達する可能性もある。

 発射の翌日には、朝鮮中央通信は金正恩朝鮮労働党総書記が、妻の李雪主氏と娘を連れてミサイル発射を視察したと伝え、娘の写真まで公開した。

 すでに今年に入り、北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルも含めると少なくとも67発にも及ぶ異例の頻度だ。

 その背景には、金正恩体制の下で、ミサイル発射が「金王朝」の威信を高め体制維持を図るツールとしての色彩が一段と強まっていることがある。

 懸念されている2017年9月以来となる7回目の核実験も、同じ狙いと思惑から実施される可能性が高い。