北朝鮮が発射したミサイル写真:朝鮮労働新聞HPより

今年だけで50発超えるミサイル発射
核・ミサイル能力の示威を超えた思惑

 北朝鮮は2022年になってこれまで50発を超える弾道ミサイルを発射した。異常な頻度の実験だ。

 おそらく打ち上げに要した費用は数億ドルを超えるのだろう。厳しい制裁下で貿易量も激減し、合法的な手段で外貨を稼ぐことも難しい北朝鮮がこれだけの頻度でミサイル発射を行うのは、いかなる理由によるものか。

 インドについてもパキスタンについてもそうだったが、通常は核兵器とその運搬手段である弾道ミサイルを保有していることを数回の実験で示すことができれば、他国に攻撃しようという気を持たせないようにする十分な抑止力にはなる。

 北朝鮮のように6回も核実験を繰り返し、極めて高い頻度でミサイル実験を行うのは、他国に対する核・ミサイル能力のデモンストレーションを超えた思惑もあるとみるべきなのだろう。

 それは「金王朝」の維持を懸けたものといっていい。