「気候の面では、春も眠りやすい季節です。しかし実際には、新学期や新生活などの環境変化で強いストレスを感じたり、花粉症で息苦しくなったりするので、人によっては眠りにくい時期。そのため、四季のなかでは“今”がもっとも睡眠に適した季節といえます」

安達直美氏安達直美氏
日本睡眠改善協議会上級睡眠改善インストラクター、大阪公立大学健康科学イノベーションセンター特別研究員。国内大手航空会社にて国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関わる研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て現在に至る。メディアで活躍のほか、睡眠健康教室などの講師も担う。

 睡眠の質は季節と深く関わっているため、安達氏は「秋から初冬にかけての時期に、自分にとってベストな“眠りの作法”を獲得してほしい」と、アドバイスを送る。

「この時期に自分がよく眠れる環境や、日中に取るべき行動が分かれば、ほかの三つの季節にも応用できるようになります。そこでおすすめしたいのが、“スリープテック”の活用です」

 スリープテックとは、スリープとテクノロジーをかけ合わせた造語。矢野経済研究所の発表では、国内のスリープテック市場規模は2025年に1兆円を超えると予測されるなど、注目を集めている市場だ。

「スリープテックには、身に着けて日中の活動量や、睡眠時の状態を計測するウエアラブル機器や、照明やベッドに睡眠改善機能を搭載したアイテムなど、さまざまな種類があります。それらのスリープテックで睡眠の質を高めると、日中の仕事のパフォーマンス向上にもつながるといわれ、愛用者が増えています」

 良質な睡眠は一日の活力につながる。スリープテックはビジネスパーソンの強い味方になるという。