厚生労働省が2014年に発表した「健康づくりのための睡眠指針」によると、日本の成人は「個人差はあるものの、必要な睡眠時間は6時間以上8時間未満のあたりにあると考えるのが妥当」だという。だが、8時間近く寝ても日中眠くなってしまう人もいれば、睡眠時間が6時間程度のほうが日中に眠くなりにくい人もいるなど、適切な睡眠時間の判断は難しい。自分に合った「適正睡眠時間」の調べ方とは。(清談社 鶉野珠子)
睡眠時間も
腹八分目が最適
「適正睡眠時間は、個々人の体質と年齢で決まります。睡眠時間が短くても活動できる『ショートスリーパー』や、反対に長時間の睡眠を必要とする『ロングスリーパー』は、どちらも遺伝子により先天的に決まっていると見られているのです」
そう話すのは、上級睡眠健康指導士で、睡眠や寝具にまつわる情報を発信するサイト「快眠タイムズ」の管理人の加賀照虎氏だ。