陸運・倉庫大手24社が全社増収も、国際物流特需と円安効果頼みの実態Photo:PIXTA
*本記事はカーゴニュースからの転載です。

国際物流特需が寄与
一部でコスト増による減益も

 陸運・倉庫の上場企業を中心とした物流大手の2023年3月期第2四半期業績は、24社すべてが増収、営業利益で増益だったのは24社中18社となるなど好決算となった。国際物流の混乱による海上・航空運賃の高騰が前期に引き続いて業績を大きく押し上げたほか、国内物流もコロナ影響が緩和したことで回復が進んだ。

 一方で、燃料や電気代などエネルギーの高騰が利益の押し下げ要因となったが、全体的には増収による利益効果が吸収した形だ。通期ベースでも増収増益基調が継続するが、国際物流の正常化によって海上・航空運賃が軟化しており、各社の予想値はやや弱含みとなっている。

次のページでは、ヤマトホールディングスからサカイ引越センターまで、物流大手24社の業績リストを一挙公開する。