神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題だ。
3520円はタダみたいなものだ」(ベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則』著者・木下勝寿社長)
売上アップに直結する100のコピーライティング技術を体系的に指南。まさに「大全」の名にふさわしい実践マニュアル」(書評専門誌『トップポイント』)
2023年10月から本格的に運用が始まる通称「インボイス制度」。特に、年商1000万円未満のフリーランスや小規模事業者には深刻な影響が取り沙汰されている。しかし、制度を嘆いても仕方がない。生き残るために効果的な方法について、営業力=売る力を体系的にまとめ、スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

経理 電卓Photo: Adobe Stock

制度を嘆くより自衛策を

 フリーランスや小規模事業者にとって、あと1年以内に実施されるインボイス制度の本格運用は、死活問題といわれている。インボイス制度は「適格請求書保存方式」のことをいう。インボイス(適格請求書)の発行または保存により、消費税の仕入額控除が受けられる。

 インボイス制度そのものや、具体的な影響の詳細はここでは割愛するが、要するに消費税分の10%が手元に残らなくなり、それが売上の減少につながる点が最もクローズアップされている。

 簡易課税制度を選択することでその影響を緩和する方法などもあるが、ここで伝えたいのは、そういう具体的な方法ではない。ましてや、違法スレスレのグレーゾーンの方法でもない。

 インボイス制度で一番問題なのは、「売上が減ること」だ。

 ならば、売上を増やせば対応できるはず。

 「何を言ってるんですか! 売上が増えないから困ってるんじゃないですか!」

 という声が聞こえてきそうだ。

 今までと同じやり方をしているだけでは、売上を増やすことが難しいのは当たり前。

 では、あなたは、売上を増やす工夫をどれくらいしているだろうか?

「売れる」は技術で再現できる

 あなたも売上を増やす工夫はいろいろやっているだろう。

 個別の営業に加え、ネット広告なども活用しているかもしれない。

 しかし、すべての「集客」には必ず押さえておかなければならないポイントがある。

 それが「PMM」だ。

 「PMM」とはProduct Market Matchingのことで、売り手が提供する価値と顧客ニーズをピッタリ合わせることだ。

 このPMMがピッタリ合っていれば売れるし、ズレていれば売れない。

 売れるか、売れないか、実はこのPMMの一点に絞られる。

 このPMMを簡単にいうと、「適切な人に、最適な商品・サービスを提供する」ということだ。

 必要としていない人=ほしがっていない人に、いくら売ろうとしても売れない。

 まさに「エスキモーに氷は売れない」とはマーケティングでよくいわれるたとえ。

 逆にあなたの商品・サービスをほしがっている人がわかれば、売り込まなくても、提案するだけで、売れてしまう。

 では、このPMMは、どうすれば、ピッタリ合わせることができるのか?

 それがわからないと、PMMはただの概念で終わってしまう。

 実は、このPMMを再現する方法は何十年もの間、明確に定義されないままだった。

 だから、「売れる」を再現することが難しかったのだ。

 我々は今回、このPMMを具体的にマッチさせる方法として、次の3つの要素に集約した。

 それが、「誰が・何をして・どうなった?」だ。

が」=購入する顧客像を明確にする
をして」=商品・サービスが「他と何が違うのか?」を明確にする
どうなった」=購入者することで手に入るを明確に示す

 この3つの要素を明確に示すことができたとき、PMMが合っている状態といえるのだ。

PMMは個人にも当てはまる

 このように、売上を伸ばすためには原理原則がある。

 そして原理原則は、商品・サービスを売るだけでなく、多くのフリーランスのように自分自身の技術やスキルが売り物の人にも同様に当てはまる。

 つまり、PMMは「売れる核心」なのだ。

 「自分は営業経験がないから…」と心配する必要はまったくない。

 PMMの原理原則は、営業経験の有無とは直接関係しない。

 営業経験があってもPMMが構築できなければ売れないし、営業経験がなくても、PMMが構築できれば売れる。

 この技術は学校や職場で習う機会がないので、ほとんどの人は存在すら知らないが、きちんと学んで身につけられる「技術」なのだ。

 自ら「売る力」を身につければ、インボイス制度導入におびえる必要もないし、どんな環境でも生き残っていける確信が持てる。

 変化が激しく、先行きが見えない時代に、生き残れる自信をつけることは、なによりの財産となるだろう。

(P.S)
「売る力」を体系的に身につけられるのが『コピーライティング技術大全』。

 東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 あなたもこの技術を身につけ、インボイス制度の本格運用を軽やかに乗り越えましょう。