「整える力」があれば、仕事も人生もうまくいく。曹洞宗のお寺の住職で、多くのベストセラー著書がある枡野俊明氏の新著『仕事も人生もうまくいく整える力』からの一部抜粋で、シンプルだけど効果的な、心・体・生活をすっきりすこやかにするヒントを紹介していく。
主体的に仕事する
必要なのは、ちょっとした“意識改革”
毎日8時間としても、労働時間は一日の3分の1を占めます。それ以上の、一日の半分近い時間、働く人も少なくないでしょう。
そんなに長い時間を、「やりたくないなあ」「辛いなあ」「つまらないなあ」と思って過ごすなど、健康の観点からもよくありません。イヤイヤ仕事をやっても、気持ちが鬱屈し、疲労感が増すだけ。自ら体調を乱すようなものです。
ですから「仕事は主体的に、楽しんでやる」、それが鉄則。たとえ気の重くなるような仕事であっても、難しい仕事であっても、「取り組みがいがある」と挑戦欲を燃やす。簡単すぎてつまらない仕事なら「何か自分にしかできない工夫で面白くしよう」と考える。苦手な人との商談があるなら「契約より笑顔の獲得を目指そう」と方向転換してみる。このように、ちょっと工夫をする、意識を変えることで、「やりたくない仕事」を「やりたい仕事」に変えることが可能です。
キーワードは「私の人生の主人公は私である」。仕事はやらされるものではなく、自分から「やりたい」と思って楽しむものであると、肝に銘じましょう。