JR各社は12月15日、年末年始(12月28日から1月5日までの9日間)の予約状況(いずれも12月14日時点のデータ)を発表した。新型コロナの感染は10月頃から増加傾向にあり、2020年、2021年と冬に感染拡大があっただけに、今年の年末年始もコロナ第8波が懸念されている中ではあるが、好調な結果となった。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
新幹線のみならず
在来線も回復傾向に
JR東日本は、新幹線の提供座席数を前年度比3%増、コロナ前(2018年度)の95%の水準である216万席とし、予約席数は同13%増、コロナ前の79%となる89万席となった。路線別にコロナ前と比較すると、東北新幹線が78%、秋田新幹線が80%、山形新幹線が88%、上越新幹線が76%、北陸新幹線が82%で、山形新幹線の回復が目立った。
在来線特急の座席数は前年度比15%増の132万席、これはコロナ前を13%上回る数字である。予約席数は同20%増の17万席で、前年度比20%増、コロナ前の80%の水準であった。これまで新幹線に比べて回復が遅れていた在来線だが、ここに来てようやく追いついてきた格好だ。