――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  12月の米消費者物価指数(CPI)統計は、インフレがあらゆる定義において全般的に鈍化している兆候を改めて印象づけた。  しかも、米国民がちょうどインフレ長期化の見通しに慣れ始めたタイミングで、2021年と22年前半に見られた物価高騰が実のところ「一時的」であることを示す兆候が出てきた。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が当初、唱えていた見方だ。  とはいえ、インフレとの闘いが終わりを迎えるということではない。