ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「ガボン共和国ってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

ガボン共和国ってどんな国?

 ガボンは、アフリカ大陸中部に位置するギニア湾に面した国です。赤道ギニアカメルーン、コンゴ共和国と国境を接し、国土のほぼ中央を赤道が通っています。

 北部ほど高温多雨で、北西部海岸に位置する首都リーブルビルの年降水量は2510mmあります。国土の8割以上が熱帯雨林で覆れていて、人口密度は10人/km2未満と低く、豊かな自然が残されています。

 自然保護に熱心に取り組み、13の国立公園が指定され、その合計面積は国土の1割を超えます。その国立公園の一つで、日本人の研究グループが大型類人猿の研究をしています。

 首都リーブルビルは、フランス語で「自由の町」という意味で、19世紀にフランスが解放奴隷を入植させた港町です。

アフリカ有数の産油国

 独立後に、石油の生産が本格的に進められ、現在でも輸出の8割を原油が占めています。石油関連の収入が大きく、また、人口が少ないため、一人当たり国民所得はたいへん高く、アフリカ諸国の中で上位に位置しています。しかし、豊かになった人は一部で、多くの人は貧しいです。

 このほか、東部でマンガンが産出し、世界第4位の生産量を占めています。

 国土のほぼ中央をオゴウェ川が流れ、下流にデルタが広がっています。その沿岸の町ランバレネでは、ノーベル平和賞を受賞したドイツ人医師のシュバイツァー博士が診療所を建てて、90歳で亡くなるまで医療活動を行いました。

「ガボン共和国ってどんな国?」2分で学ぶ国際社会アフリカ中部

ガボン共和国

面積:26.8万km2 首都:リーブルビル
人口:228.5万 通貨:CFAフラン
言語:フランス語(公用語)、バンツー系諸語
宗教:カトリック42.3%、プロテスタント12.3%、イスラーム9.8%
隣接:赤道ギニアカメルーン、コンゴ共和国

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)