ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「オランダってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

オランダってどんな国?

 オランダはヨーロッパ北西部に位置し、東はドイツ、南はベルギー、北部と西部は北海に面している国です。

 国土の4分の1が海面より低いところにあり、水路や運河も多く、堤防やダムを使って水とうまく付き合いながら生活をしています。かつて排水の動力として使われた風車は、現在はオランダの農業の歴史を示すものとして一部が保存されています。

 1581年にスペインから分離独立をし、1648年にウェストファリア条約で正式に独立が認められました。1602年の東インド会社設立などを通して海外に進出し、江戸時代の日本とはヨーロッパ諸国では唯一長崎で貿易を行い、外交貿易関係を維持するとともに、蘭学という形で日本に学問や技術を伝えました。

 農牧業は、砂丘での花卉(かき)や野菜の栽培、ポルダー(干拓地)で牧草栽培を行う酪農に特色が見られます。とくにチューリップは、16世紀にトルコから伝えられ、現在でもオランダ各所でチューリップ祭りがあるほど、人々に愛され、生産量も世界一です。北部の低地及び北海で天然ガスを生産し、エネルギー自給率はほぼ100%です。

 近年は、石油精製・化学・医療・機械・食品工業などが発展し、農業国から工業国に転換を遂げています。温暖化による海面上昇で水没の可能性があることから環境問題に対して熱心で、ゴミのリサイクル率が高いです。

「オランダってどんな国?」2分で学ぶ国際社会

オランダ王国

面積:4.2万km2 首都:アムステルダム
人口:1733.7万 通貨:ユーロ
言語:オランダ語(公用語)、フリジア語、英語など
宗教:カトリック23.6%、プロテスタント14.9%
隣接:ドイツ、ベルギー

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)