イラクのムハンマド・スダニ首相は、米軍の駐留を擁護し、撤退期限を設けない意向を示した。政権発足から早い段階で、米政府への対立的な姿勢を弱める方針を示した格好となる。同氏は10月の就任以降初めてとなる米メディアとのインタビューで、米軍や北大西洋条約機構(NATO)軍の存在に触れ、「われわれは外国軍を必要としていると思う」と発言。これらの軍は過激派組織「イスラム国(IS)」に抵抗するためイラク軍の訓練や支援を実施しているが、戦闘にはおおむね参加していない。スダニ氏はインタビューで、「イスラム国の排除にはまだ少し時間がかかる」とも述べた。同氏はこれまで、米軍によるイラク駐留を認め続けることについて公には見解を示していなかった。一部の親イラン派民兵リーダーやスダニ氏を支持する議員らは、米軍駐留についての再考を同氏に求めていた。
イラク首相、米軍駐留に期限設けない意向示す
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