ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が実施した最新の四半期調査によると、インフレ圧力が緩和し始めた兆候があるものの、エコノミストらは依然として、米経済が今年、金利上昇の影響でリセッション(景気後退)入りすると予想している。WSJが企業や学界のエコノミストを対象に実施した調査で、今後12カ月以内にリセッション入りする確率は平均で61%となり、10月調査の63%からほとんど変わっていない。どちらの数字も、実際のリセッション期以外では歴史的に高い水準だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は当初、インフレを抑制しても全面的な不況を引き起こすことなく、「ソフトランディング(軟着陸)」と呼ばれる経済成長の鈍化をもたらすだけで済むことを望んでいた。しかし回答したエコノミストの4分の3は、FRBが今年、ソフトランディングを実現することはないとの見方を示した。
今年の米景気後退確率61% WSJ調査
インフレ緩和でもエコノミスト予想は10月調査とほぼ変わらず
有料会員限定
あなたにおすすめ