――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  【ニューデリー】岸田文雄首相の訪米を受けて、米国民は先週、日本が米国にとって最も重要な同盟国となったことを再認識した。しかし、週末にニューデリーにあるアナンタ・センターのインド米国フォーラムのため当地を訪問した筆者は、インド太平洋の将来が主にインドの手に委ねられていると再認識することになった。  アジアの歴史は、インドと中国の経済を比較することで読むことができる。世界銀行の連鎖ドルベースの統計によれば、1980年のインドの国内総生産(GDP)は中国の64%だった。