――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  商品(コモディティー)市場に強気派が戻ってきて、息の長い上昇相場に備えている。2023年末の工業用金属価格は少なくとも現在より高値がついている可能性がある。だが話はもう少し複雑だ。とりわけ景気の先行指標となる銅価格の場合は。  少なくとも当面、主流を占めるのは強気派だ。ファクトセットによると、ロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物は1トン当たり9100ドルと、2023年に入って9%上昇。アルミニウム先物は13%上昇している。