米小売業者にとって年末商戦の結果は思わしくなかった。米商務省が18日発表した12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.1%減少した。エコノミスト予想の1%減を上回る落ち込みだった。さらに悪いことに、11月のデータは前月比1%減に下方修正された。前回発表では0.6%減だった。そこで問題なのは、売上高の落ち込みのうち、消費者の節約志向の高まりによるものがどれくらいか、値下げや年末商戦の早期化、モノからサービスへの継続的な消費シフトによるものはどれくらいかということだ。確かに、価格の多くは下がっている。発表によると、12月のガソリンスタンド売上高は前月比4.6%減少した。12月のレギュラーガソリン平均価格が1ガロン3.21ドル(およそ3.8リットルで約413円)で、11月の3.80ドルより下がったことを考えると驚くまでもない。ガソリンスタンドを除いた小売売上高は0.8%減とやや控え目になる。
米年末商戦の不振鮮明、理由はどこに
セールの早期化、モノからサービスへの消費シフトなどが響く
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