米動画配信大手ネットフリックスが19日発表した2022年10-12月期(第4四半期)決算は、有料会員純増数が約770万人に上り、会社予想の450万人を上回った。売上高は前年同期比1.9%増の78億5000万ドル。一方、純利益は同91%減の5530万ドルに急減した。大幅減益はユーロ建て社債の為替ヘッジによる未実現損失が原因で、為替変動に伴い収益に打撃を与えた。22年は激動の1年となり、1-3月期と4-6月期は2四半期連続で会員数が減少してウォール街を驚かせたが、7-9月期には240万人の新規会員を獲得して回復を遂げていた。同社は投資家に宛てた四半期報告書で「22年は厳しい年だった。出だしは波乱に満ちていたが、上々の締めくくりだった」と振り返り、再び増収ペースを加速させる明確な道筋があると付け加えた。22年末時点の全世界の契約者数は2億3080万人だった。