西側諸国の政府高官は20日、ウクライナへの新たな武器供与について話し合う重要な会議を開く。大規模な軍事支援を視野に入れるが、ドイツが同盟国による独製戦車の供与を認めるべきかで議論が対立しており、ここにきて不協和音が目立ってきた。ドイツが戦車供与を巡り煮え切らない態度を示す中、ポーランドのマテウシュ・モラビエツキ首相はドイツの承認を得なくても、ウクライナに独製戦車を供与できるとの考えを示した。各国がドイツ製の軍備を再輸出する場合、独政府の許可を得ることが条件となっている。ドイツのオラフ・ショルツ首相の側近によると、米政府が同等の性能を持つ米国製戦車「M1エイブラムス」のウクライナへの供与を決断するまで、ドイツはポーランドや他の同盟国に独製戦車の供与を許めない構えだ。