世界の多くの消費者が、今年は景気が低迷するとみている。米ミシガン大学によると、米消費者心理は2022年6月に過去最低に達し、依然として1年前の水準を15%下回っている。経済情報サイト、トレーディング・エコノミクスが掲載している欧州委員会と中国国家統計局のデータによると、欧州と中国の消費者心理も過去1年で歴史的な落ち込みを見せ、依然として低いままだ。ミシガン大学消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏によると、エネルギーや食料価格の高止まり、ウクライナ戦争、長引く新型コロナウイルス関連の混乱などにより、人々は自身や自国の将来の経済状況に不安を感じている。世界の労働市場が過去数年にわたり比較的好調だったことが個人消費の継続を可能にしてきたが、向こう数カ月で雇用が縮小するとエコノミストらは予想している。一つ明るい材料は、一部の経済大国でインフレが緩和されつつあるように見えることだ。
消費者に悲観ムード、不安示す4つの経済指標
実質賃金の低下や雇用市場の減速などが背景、インフレ鈍化は朗報か
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