55歳で貯金100万円だった「おひとり様」、定年後を幸せにした5つの準備写真はイメージです Photo:PIXTA

決してケチケチした生活をしているわけではなく、定年後にお金や生活に余裕があるおひとり様には、共通点がありました。それは、意外に貯金や年金が多いことではありません。(柏木理佳)

貯金100万円でも充実した定年後になる?

 定年を60歳で迎えた宮城峰子さん(仮名・現在:69歳)は、55歳の時は、貯金はたった100万円だけでした。

 そこで、宮城さんは60歳から年金を受給することにしました。60歳からの繰り上げ受給は、年金額が約3割減少されるので、メリットがあるとはいえません。しかし、おひとり様なので何かあったときのことを考えて、最初から60歳で公的年金の受給を開始すると決めていました。

 事前に、年金額を調べると国民年金と厚生年金合わせて毎月7万円しか受給できません。だからこそ、年金を受給する前の55歳から、真剣に定年後の生活を想定し、準備を始めました。

 宮城さんはどうやって定年後を有意義に暮らすことができているのか、ポイントを踏まえながら見ていきましょう。