独身を謳歌(おうか)しているおひとり様は、「定年後の仕事選び」に共通点があります。仕事をしていることはもちろん、その選び方にも特徴がありました。職種・職業にこだわるのではなく、自分に足りない生活環境、プラスしたい環境をうまく取り入れているのです。今回はおひとり様の定年後の仕事選びについてご紹介します。(生活経済ジャーナリスト 柏木理佳)
仕事をしなくてはいけない時代になっている
人生100年時代と言われていますが、少なくともこれからは90歳まで生きていることを前提に生活費を考えなければなりません。
しかし、おひとり様は、定年後は、1人分の年金しか受け取れないので、2人分もらえる夫婦2人暮らしとは状況が違います。自分の貯金と年金にしか依存できないので、おひとり様のお金の価値は、そうでない人の2倍の価値があると考えて、収入を得る心構えが必要です。
また、シェアハウスなど同じ家や敷地に住んでいる人がいる場合は別ですが、組織に属しておくことも、おひとり様には大事です。毎日、出社しないと心配して電話や訪問してくれる同僚がいるような環境をつくることです。一人で住んでいる場合は、このような環境づくりをお勧めします。
ボランティアでも環境は作ることができるのですが、ボランティア参加率も子どもと夫婦の世帯が多く、おひとり様は低いというデータもあります。
以上のような状況を考えると、おひとり様こそ働き続けるべきなのです。そして、その仕事内容は、いつもと違う角度で探すべきなのです。
では、何に注目して、どんな仕事をすべきでしょうか?