ハーバード卒で投資歴25年以上のパトリック・ハーラン(パックン)は、投資の大きなメリットの一つとして「節税になる」ことを挙げます。特に「つみたてNISA」「iDeCo」という制度は、一度は聞いたことがある方も多いと思います。そこでパックンによるこの制度についての超わかりやすい解説を、自身初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から、一部を抜粋・再編してお届けします。
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積立投資は「節税」になる!?
投資をするなら、コツコツ積み立てることがおすすめですが、それは大きなメリットがあるからです。
それが、「節税になる」ということ。
投資をするなら、税金のことも必ず頭に入れておかなければいけません。
たとえば、株式や債券、投資信託からインカムゲインやキャピタルゲインを得たら、利益に対して、20.315%の税金がかかるのが、基本です。
税金の細かい話はこの記事ではしないけれど、まずは「投資の儲けの2割は税金へ」と覚えておきましょう。100万円儲かったら、20万円くらいは税金として持っていかれるイメージ。結構大きいですよね。
この税金を、なんとゼロにする方法があります!
その方法はいくつかあるけれど、中でも「つみたてNISA」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は絶対に押さえておきたい制度です。
この2つの制度は、どちらも積立投資に使えて、なんと運用益(キャピタルゲイン・インカムゲイン)に対する税金を非課税にしてくれます。いくら儲けても税金ゼロ!
こんなにありがたすぎる、太っ腹な投資家優遇制度は長続きしないのでは、と僕は思っています。政府が投資の促進目的で始めたものですが、国民の投資率が上がって(もしくは財政難が深刻化して)くるときっと取りやめるのではないか、とちょっと懸念している部分があります。政府の目が覚めてしまう前に、今のうちにさっさと使い始めましょう!