オーストラリア南部アデレードで、放射性物質が含まれた長さ8ミリのカプセルが輸送中に紛失し、異例の捜索と回収作業が行われている。触れるとやけどや病気になる恐れがある。このカプセルは、英豪系鉱業大手リオ・ティントの鉱山と西オーストラリア州の州都パースを結ぶ900マイル(約1400キロ)に及ぶ高速道路のどこかで紛失したとみられ、場所を特定できないことが捜査を一段と困難にしている。カプセルには少量の放射性物質セシウム137が含まれており、リオ・ティントが修理のためパースにトラックで輸送した機器から外れてしまったという。しかも、1月12日にこの機器がリオ・ティントのグダイ・ダリ鉱山をトラックで出発してから、1月25日にカプセルの紛失が判明するまで約2週間の空白期間があったことも、捜索活動を複雑にしている。