半導体メモリーの価格はこの1年で大幅に低下し、2023年前半も下がり続けると予想されている。業界では既に投資や人員を削減する動きが進んでおり、苦境はさらに深まりそうだ。半導体メモリーはスマートフォンやパソコン(PC)の記憶装置などに使われる。主要な2種類である「DRAM」と「NAND型フラッシュメモリー」の平均価格は、1-3月期にいずれも2桁の下落率になると業界アナリストらは予想する。22年10-12月期は前四半期比で20%を超える下落を記録した。半導体メモリー業界ではメーカーの多くが大量の在庫を抱える。半導体を搭載する機器の需要が新型コロナウイルス流行に伴う拡大から長引く低迷へと移行する中、先行きへの厳しい見通し発表も相次ぐ。