インドの富豪ゴータム・アダニ氏率いる巨大コングロマリット(複合企業)が、米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチの空売りにさらされている。ヒンデンブルグは2020年に電気自動車(EV)メーカー、ニコラの疑惑を告発し、株価を急落させたことで知られる。今回リスクにさらされているのは、アダニ氏が築き上げた帝国だけではない。中国に代わる信頼できる製造ハブや投資家にとって不可欠な新興国市場ポートフォリオになるという、インド自体の野望もだ。