昨年、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)貸付業者の米セルシウス・ネットワークは、一部のインサイダー(内部者)が自前のトークン「CEL」を売却して利益を上げる中、顧客資金で約束した高利回りを支払い、CELを買い支えていた。裁判所が任命した調査官の31日付の報告書で明らかになった。  それによると、セルシウスは投資で十分な利回りを生み出せず、顧客のイーサリアムやビットコインを売却して得た資金でCELを買い戻していた。  CELの価格が上昇したため、インサイダーはセルシウスが破綻する前に売り抜け、多額の利益を得た。