ユーロPhoto:Manuel Breva Colmeiro/gettyimages

 ユーロ圏の成長率が昨年、米中の2強を抜いた。新型コロナウイルス禍の影響で、いかに世界経済の成長パターンに狂いが生じたかを改めて印象づける出来事だ。

 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1月31日公表した昨年10-12月期のユーロ圏域内総生産(GDP)は年率0.5%増に鈍化した。エネルギー価格の上昇が家計支出を下押した。ただ、通年では3.5%増となり、伸びは中国と米国の双方を上回った。

 これは異例の事態だ。過去数十年にわたり、世界経済の三大エンジンのランキングは極めて安定しており、中国がトップ、その後を米国、ユーロ圏が続く構図が定着していた。それが昨年一変したのは、米中欧がさみだれ式でコロナ禍からの経済再開を遂げたことが要因だ。