米動画・写真共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップの決算は、メタ・プラットフォームズの四半期決算に賭けようとする投資家にとって人気の先行指標となってきた。しかし今週はその指標を無視してもいいかもしれない。スナップは1月31日の日中取引終了後に10-12月期(第4四半期)決算を発表。メタは2月1日に10-12月期(第4四半期)決算をする予定だ。ソーシャルメディアの巨人からメタバースの設計者に転じた同社は2022年に株価が64%下落し、時価総額が約6000億ドル(約78兆0540億円)吹き飛んだ。メタの場合、株価急落の原因は、スナップも悩まされている広告市場全般の減速だけにとどまらない。「TikTok(ティックトック)」などの動画主体のプラットフォームとの競争が激化する一方で、メタのレガシープラットフォーム「フェイスブック」の成長は頭打ちになっているように見える。メタバースへの移行は、成功の見込みの低い野心的なプロジェクトへの過剰な投資だとの批判的な見方もある。メタの広告事業は、その巨大な規模や範囲にもかかわらず、アップルの行動履歴の追跡機能を巡る変更を受けた打撃から、予想よりも回復に時間がかかっているようだ。