インドの複合企業アダニ・グループの旗艦会社、アダニ・エンタープライゼスは現地時間1日遅く、最大25億ドル(約3230億円)という大型の公募増資を撤回した。空売り筋の米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチから指摘された不正疑惑の悪影響が市場で続いていることで、方針を転換した。  前日に同社は、公募増資(FPO)で投資家から目標額を若干上回る応募を得ていた。  1日の声明では「前例のない状況と足元の市場でのボラティリティーを考慮し、当社はFPOの資金を返却し、完了した取引を撤回することで、投資コミュニティーの利益を守ることに努める」と述べた。