今回ばかりは違う。われわれを信じてほしい――。米連邦準備制度理事会(FRB)が投資家に送るメッセージはこうだ。FRBは2月1日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げることを決めた。昨年12月には0.50ポイント、11月までは4回連続で0.75ポイント引き上げており、利上げ幅を再び縮小した。これは想定の範囲内だ。12月の会合前の段階ですら、金利先物相場はこの日の会合で0.25ポイント利上げを織り込み始めていた。投資家にとって重要なのは、FRBが次に何をするかだ。FRB当局者はここでも、決まり文句に徹している。つまり、今年はさらなる利上げが待っており、利上げを打ち止めにした後も、当面は利下げに転じることはないというものだ。
FRBが闘う相手は「FRB」
利上げ幅縮小は利下げへの序章ではないと信じ込ませたいFRBだが
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