欧州航空機大手エアバスは、カタール航空からの約75機の受注契約を復活させることに合意した。ワイドボディー(双通路)機「A350」の塗装がはがれる問題で長く続いていた紛争を巡り、カタール航空と和解に達したため。エアバスの広報担当者は、カタール航空から以前受注していた「A350」の残りの23機とナローボディー(単通路)機「A321」50機の納入を進めると述べた。カタール航空が塗装問題は安全性の懸念を引き起こすと主張し、この問題を巡る法的争いが激化したことなどから、これらの契約は破棄されていた。エアバスはカタール航空の主張を繰り返し否定していた。両社は1日に出した共同の発表文で、この法的争いに関して「友好的かつ相互に合意できる和解」に達したと述べた。和解の詳細は明らかにしなかったが、この合意は両社のいずれも責任を認めることを意味しないとした。カタール航空が現在保有している航空機の塗装劣化の修復プログラムは進行していると述べた。