ステーブルコイン発行大手のテザー・ホールディングスは680億ドル(約8兆7500億円)のステーブルコイン「テザー(USDT)」を運営しており、テザーの1日当たりの取引はビットコインをはるかに上回る。同社の創業者とオーナーはこれほどの規模の金融を扱った経験が乏しい異色の存在だ。創業者の1人は子役から初期の暗号資産(仮想通貨)投資家に転身した。もう1人の創業者で筆頭株主は形成外科医から電子機器の輸入業に転身し、その後仮想通貨の世界に入った。新たなオーナーの1人は英国の政治に深く入り込んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した書類によると、4人のグループがテザー・ホールディングスの支配権の86%を保有している。この書類は数年前のものだが、他をはるかにしのぐ規模のステーブルコインの背後にいる人物の姿を最も明確に表している。
テザーの弱点露呈、創業者らは業界で異色の存在
有料会員限定
あなたにおすすめ