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インドのビジネスマン、ゴータム・アダニ氏は世界で最も裕福な人物の一人だ。空売りで有名な米投資会社が1月下旬に公表した報告書を受けて、同氏の旗艦事業アダニ・グループが所有する企業の株価が急落したことで、同氏の資産は大きな打撃を受けた。同グループについて知っておくべきことを説明する。
巨大なアダニ・グループ、政界につながり
アダニという名称でインドに上場している企業は7社あり、その中には送電、グリーンエネルギー、港湾運営の事業会社が含まれる。アダニ・グループはまた、セメント生産会社、空港運営会社、炭鉱会社、デジタルマーケティング会社を所有している。
そのため、グループの創設者であるアダニ氏は、世界で最も裕福な人々の中に数えられる。2022年9月のブルームバーグ・ビリオネア・インデックスで、同氏は一時的に、インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏を抜いた。同指数によると、米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが報告書を公表して以降、アダニ氏の純資産は約40％も激減し、2月2日時点では約721億ドル（9兆2650億円）となった。
