グーグルのサンダー・ピチャイCEOPhoto:Anadolu Agency/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 インドは巨大IT(情報技術)企業の支配力の抑制を目指しており、アルファベット傘下のグーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で追及している。しかし、同社は手ごわい相手になるだろう。

 グーグルは先週、反トラスト当局からの命令の無効化を求めたインド最高裁への申し立てを却下された。命令は、同社の基本ソフト(OS)「アンドロイド」に関わるスマートフォンメーカーやアプリ開発者、ユーザーとの取引方法の大幅な変更を求めている。アンドロイドの中核的なビジネスモデルを狙い撃ちするものであり、グーグルは同社最大の市場でアプローチの変更を余儀なくされる可能性がある。