モノタロウの連続2桁増収が止まらない!アスクル、ベルーナの現状は?Photo:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2022年10〜12月度の通販編だ。

モノタロウの「無双」状態!
勢い止まらず

 通販の主要3社が発表した2022年10〜12月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯アスクルの単体売上高
 10月度:前年同月比102.5%(2.5%増)
 11月度:同99.6%(0.4%減)
 12月度:同106.8%(6.8%増)

◯モノタロウ(MonotaRO)の売上高
 10月度:前年同月比117.5%(17.5%増)
 11月度:同115.8%(15.8%増)
 12月度:同116.0%(16.0%増)

◯ベルーナのアパレル・雑貨通販事業売上高
 10月度:前年同月比93.6%(6.4%減)
 11月度:同90.6%(9.4%減)
 12月度:同89.1%(10.9%減)

 ここで取り上げた3社の22年10~12月の業績を見ると、モノタロウが3カ月連続で前年同月比2桁のプラスとなっており、強さが光る。それに対して、ベルーナは3カ月連続で前年実績を下回る結果となった。アスクルは11月のみ、前年実績をわずかに下回った。

 上記の月次業績の数字だけ見ると、モノタロウの圧倒的な「独り人勝ち」状態だが、ここで、新型コロナウイルス禍の影響を除いた数字を詳しく分析してみると、驚くべき数字があらわになった。次のページから詳しく解説していこう。