――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  エコノミストはいつも、労働市場の本格的な冷え込みはすぐにも始まると言っている。  だが、「すぐ」とは今この瞬間ではない。  米労働省が3日に発表した雇用統計は、あらゆる点で好調だった。1月の非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比51万7000人増加した。伸びは昨年7月以来の大きさで、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の18万7000人増も大きく上回った。失業率は前月の3.5%から3.4%に低下し、1969年以来の低水準となった。