投資において重要なのはリスクとリターンだ。だが足元ではリスクが目立ち、リターンはそれほどない。リスク資産の中には、リターンが低すぎるだけでなく、安全性が非常に高い資産を保有する場合よりも割高なものもある。リスクが高いジャンク(投資不適格級)債を購入することで得られる、キャッシュに対する上乗せ利回りは、2007年の信用バブル期を除けば1986年以降で最低となっている。ウォール街の標準的なバリュエーション指標(問題点はあるものの)では、キャッシュよりも株式を保有するリスクに対しての対価が、20年前のIT(情報技術)バブル崩壊以降で最も小さいことが示されている。
最善かつ自明の投資方法とは
安全性が高いMMFなどがこれほど魅力的な時に、なぜリスクと手間を引き受けて投資するのか
有料会員限定
あなたにおすすめ