ロシアは、イランが設計したドローンの新たな生産工場を国内に設ける計画で、イラン政府と協議を進めている。米同盟国の当局者らが明らかにした。工場ではウクライナ戦争向けに少なくとも6000機のドローンが生産される可能性があり、ロシアとイランの協力関係の深まりを示す新たな兆候だ。当局者らによれば、イラン政府高官は1月上旬にロシア入りし、施設の建設予定地を訪問してプロジェクトを進めるため詳細を協議した。両国はより速いドローンの生産を目指していて、ウクライナの防空システムにとって新たな脅威となる可能性もあるという。イラン政府はこれまで数百機のドローンをロシアに供与しており、ウクライナ国内の軍事および民間施設への攻撃に利用されていると米政府当局者らは述べている。またバイデン米政権は、ロシアとイランが「本格的な防衛パートナーシップ」を構築しているほか、ロシアが同国の戦闘機を飛行できるようイランのパイロットを訓練していると指摘している。年内にはイラン側にロシアの戦闘機を供与する意図があるという。