【ワシントン】米政府当局者らは5日、上空の高高度で中国の偵察用気球が飛行していたケースは過去にもあったものの、領空を離れるまで探知できなかったと明らかにした。米軍は中国政府による作戦の理解を深めるため、撃ち落とした気球の残骸回収を進めている。  国防総省の当局者らによれば、米本土への気球の侵入は過去にも確認されており、トランプ前政権下では少なくとも3回、バイデン政権でも1回起きている。  政府高官らはこれまでの気球は飛行時間が大幅に短かったため、当時は探知することができなかった可能性があるとした。