【香港】中国政府は同国から飛来した偵察気球とみられる物体を米国が撃墜したことを非難したが、中国が示した初期の反応は、気球を巡る論争を沈静化させたいと望んでいることを示唆している。  中国外務省は5日に発表した声明で、前日に気球を撃墜した米国の決定は「国際的な慣行に著しく違反している」と主張し、中国は「必要に応じてさらなる対応を取る権利を有する」と述べた。中国国防省も同様のコメントを発表し、撃墜は「明らかな過剰反応」だと非難した。  どちらの声明も短いもので、米国の台湾への関与などを巡る最近の外交的対立で見せた姿勢よりも控えめなトーンだった。