米国株式市場ではこのところ、新型コロナウイルス時代の「勝ち組」の復調が鮮明だ。中古車ネット販売のカーバナや暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース、フィットネス機器のペロトン・インタラクティブはいずれも、年初から倍以上の値上がりとなっている。
昨年はこうした投機色の強い銘柄が売り込まれたが、足元ではマネーが戻りつつある。背景にあるのは、米連邦準備制度理事会(FRB)によるインフレ退治はほぼ完了しており、年内にも利下げに転じるとの期待だ。
こうした銘柄は金利見通しによる影響を非常に受けやすい。金利が上がれば、何年も先とみられる赤字企業の収益化を待たずとも、投資家は他にも高い利回りを得る選択肢が増えるためだ。低金利はその逆の効果をもたらす。