「ピクミン」の魅力は癒やしだけじゃない!問われ続ける“段取り”判断が面白いPhoto:Daniel Boczarski/gettyimages

『ピクミン』シリーズ最新作、『ピクミン4』の発売が今年7月と発表された。筆者はここひと月ほどでピクミンにハマったいわゆる「にわかファン」であるが、その面白さのとりこなっている。ピクミンはライトからヘビーまですべてのゲーマーを魅了するポテンシャルを備えており、また全年齢向けでもある。今がその最新作発売に向けて予習のチャンスである。ピクミンのどこにそんなハマる要素があるのか、これを解説していきたい。(フリーライター 武藤弘樹)

20年以上前から続く
『ピクミン』とはどんなゲームか

 シリーズ第1作となった『ピクミン』はニンテンドーゲームキューブで2001年に発売された。作品数こそ多くないが、実に20年以上昔から続く人気シリーズである。
 
 筆者はゲーマーだが、ピクミンをプレイしたことがなく、どのようなゲームかもまったく知らなかった。「何やらピクミンという小さい生き物がうろちょろしたり、すぐに死んでしまったりするらしい」というくらいの知識だったから、まあ惹かれないのも当然である。
 
 しかし、ニンテンドースイッチで、『ピクミン3 デラックス』(以下、『ピクミン』)の無料体験版がダウンロードで遊べると知って、やってみた。それで、正直まあそこそこの手応えであった。「ほう、これがピクミンというゲームか」と。「ピクミンたちがかわいらしくていいじゃないか」と。

 とりあえず4歳の娘が楽しそうにプレイしていたので、我が家の本命ゲームである『星のカービィ』新作発売まで少し間が空いていたこともあり、つなぎ程度に購入したのである。そしてドハマリした。
 
 『ピクミン』の魅力は、やり込み要素と癒やし要素である。この2つに分けて解説していきたい。