比較例を出すと会話が終わる

ケース2 比較する

相手「お洒落な店とか行きたい。けど、会社の帰りとか居酒屋になっちゃいますね」
自分「居酒屋はチェーンですか? どこに行っています?」
相手「近所の庄やが落ち着くので好きかな」
自分「庄やもいいけど、磯丸水産はもっといいよ」

 否定に似ていますね。非常によくない返答です。

「近所」で「落ち着くから」という理由を挙げているにもかかわらず、関係ない磯丸水産をだして比較しています。この場面で比較する必要性が一切ありません。

 これが音楽や映画になると、もっとわかりやすくなります。たとえば一緒に鑑賞した『千と千尋の神隠し』をすごく楽しめたのに、相手が観ていない「『ハウルの動く城』と比べるとさ……」みたいなことを言いだしたら、せっかくの映画鑑賞が台無しでしょう。

 相手が肯定している物事は、なにかと比べてはいけないのです。

話し手と聞き手を逆転させない

ケース3 自分の話をする

相手「お洒落な店とか行きたい。けど、会社の帰りとか居酒屋になっちゃいますね」
自分「居酒屋はチェーンですか? どこに行っています?」
相手「近所の庄やが落ち着くので好きかな」
自分「僕は断然、磯丸水産派。肉より海鮮が子どもの頃から好きでして」