AI人事評価写真はイメージです Photo:PIXTA

近年、職場にAIを活用する動きが広まっている。新たに「AI人事評価システム」を導入する会社で、人事評価をめぐって部下から激しい抗議を受けた部長がいた。これまでとまったく異なる評価だったというのだ。うまく本人に説明できなかった部長は、困って社労士のカタリーナに相談することにした。すると思いがけない答えが……。

「まったく納得できません!」人事評価を巡って課長が部長に抗議

<登場人物>
佐藤部長(54歳):D社で法人営業部の部長
池田課長(38歳):佐藤部長の部下として、同じ法人営業部で働いている課長

 法人営業部のフロア。席に座っていた佐藤のもとに、ノートパソコンを抱えた池田がただならぬ様子で歩み寄ってきた。

池田課長「佐藤部長、いったいこれはどういうことですか!」

佐藤部長「え、何のこと?」

池田課長「今回の人事評価ですよ。C評価だなんて、そんな評価、これまで見たことがない。まったく納得ができません。評価の根拠を説明してください」

佐藤部長「ちょっと待ってよ、急にそんなことを言われても……今年から当社もAI人事評価システムを導入することになったのは、知っているよね?」

池田課長「もちろん知っています。でも、評価項目まで変わったわけじゃないですよね?」

佐藤部長「それは変わっていないが」

池田課長「じゃあ、どうしてあんな評定になるんですか。入社して以来、こんな不当な扱いを受けたことはありません。きちんと説明してください!」

佐藤部長「そういっても、AIが客観的に評価した結果だから。文句を言われても困るなぁ」