フィッシュボーンがあれば、チームで儲かる仕組みを語ることができる
上司があなたに「ウチの利益をアップするアイデアを出してほしい」と言ったとします。そこで、あなたは「営業マンを10名増やしましょう! きっと受注15件アップ×単価500万円=7500万円のアップです!」と提案します(図表1-3)。しかし、それでは回答になっていないと上司から叱られることでしょう。
そもそも、営業マンを10名増やせば受注が15件増えるという根拠が明確ではありません。営業マン10名がどれくらい営業アポを取ることができて、受注率はいくらで、さらに単価も500万円から引き上げられる可能性はないかなど、考えるべきポイントはたくさんあります。そして営業マンが増えれば、その分コストもかかります。人件費だけではなく、オフィスの賃料も増えるかもしれません。
このような場合は、営業マンを10名増やすことによる売上・費用それぞれのインパクトを計算すべく、しっかり構造化します。図表1-4における青字(バリュードライバー)を1つずつ上司と議論していけば、より精緻な利益インパクト計算ができることでしょう。