「これさえあれば、「数字に強い人」になるのなんて、カンタンだ! 巨額マネーを動かす外資系投資銀行のエクセルノウハウを使ってどんなビジネスでも通用する万能スキルを手に入れる。大手総合商社、世界的メディア企業、金融機関、グローバルIT、巨大通信企業、外資系コンサルなど、多くの企業で採用されているエクセル人気講座を書籍化した『「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶ ビジネス・シミュレーション超基本』のエッセンスを紹介。(初出:2019年3月2日)
収益モデルの設計図=フィッシュボーン
エクセルで収益計画(モデル)を作成する際、まず何から始めるか?たとえば、以下のビジネスプランを見て、すぐにエクセルを使ってモデルを作ろうとしても、何から始めていいか分からず手が止まってしまいます。
そこで、初めに収益モデルの設計図を作成します。これは、売上・費用・利益がどのように生まれているのか、その構成要因を分解する作業です。
たとえば売上は販売数×成長率の掛け算で決まる、といったことです。この設計図は「フィッシュボーン(魚のホネ)」と本書では呼びます。これを作り、青色部分の数字(今月の販売数など)が決まれば、その後は右から左に向かって計算を進めるだけで、売上・費用・利益が求められます。この青色部分の数字をバリュードライバーと本書では呼びます。
設計図の内訳に合わせて、エクセルの列も左→右にずらしていきます。
そして、青字=バリュードライバーを埋めて、
次に、フィッシュボーンを右→左に向かって計算していけば、
収益モデルを作成することができます。
いきなり最初からエクセルを使おうとするのではなく、ビジネスモデルを理解し、フィッシュボーンで整理してからエクセルを使ったほうが効率的というわけです。