「(5×5-4-6+3)×(7×2)」を10秒で暗算できますか?
次の問題をみてください。
(5×5-4-6+3)×(7×2)=
この計算の順序については、次の3つのきまりを使います。
・ふつうは、左から計算する
・×は、+と-より先に計算する(「5×5-4-6+3」は、結果的に左からの計算ですが、念のためです)
・かっこのある式では、かっこの中を先に計算する
これをふまえると、例えば、次のように計算すればよいとわかります。
(5×5-4-6+3)×(7×2)←左のかっこ内の「5×5」を計算
=(25-4-6+3)×(7×2)←左のかっこ内を計算
=18×(7×2)←かっこ内を計算
=18×14
18×14は、「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」なので、おみやげ算で、次のように計算できます。
①18×14の右の「14の一の位の4」をおみやげとして、左の18に渡します。すると、18×14が、(18+4)×(14-4)=22×10(=220)になります。
②その220に、「18の一の位の8」と「おみやげの4」をかけた32をたした252が答えです。
これで「(5×5-4-6+3)×(7×2)=252」と求められました。
【問題2】では、「計算の順序の知識」と「おみやげ算」を使いましたが、スムーズに暗算できたでしょうか。
おみやげ算ができるようになれば、【問題2】を10秒以内に暗算することも可能です。さまざまな計算法や暗算法がありますが、おみやげ算を、そのひとつに加えてみるのはいかがでしょうか。まずは、11×11~19×19の暗算をマスターしましょう。小学生の計算力強化はもちろん、大人の脳トレとしても役立つ、新刊『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』がおすすめです。